柴咲コウさんは1981年8月5日生まれ、東京都豊島区出身の43歳で、女優、歌手、そして実業家として多方面で活躍する日本を代表するマルチタレントです。
そんな柴咲さんが北海道に家を建てたのは2020年のことでした。
この別荘は家族のためを思って建てられましたが、柴咲さんの会社経営を圧迫する事となります。

柴咲さんの会社ってなんの会社なの?

経営者としての柴咲さんてどうなんでしょう?
今回は柴咲さんの会社レトロワグラースの復活劇と、家族について調べてみました。
- 柴咲さんの家族構成は?
- 北海道に別荘を建てた理由は?
- 柴咲さんの会社はどんな会社?
- 現在の会社と別荘の状況は?
柴咲コウが父のために建てた北海道の一軒家
柴咲さんが2020年に北海道に建てた一軒家は父親への思いやりが込められた家です。
そもそも、この家はですね、父のためにつくったお家で、父が暑い東京の夏に、避暑地として遊びに来られるように、つくったんですけど、なかなか父は来てくれていなくて(笑)
引用:オリコン
https://www.oricon.co.jp/news/2199889/full/

家族思いなんですねー
この家は森に囲まれた一軒家で、柴咲さんは「森に囲まれて暮らすが叶った家」と説明しています。
最大の特徴は、大きな窓から森が見渡せる設計になっていること。
引用:Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=jiDbTVaCWfU
リビングからの眺めは圧巻で、まさに自然との調和を体現した造りとなっています
家の場所はどこ?東川町が選ばれた理由
引用:まちともりと
https://machitomorito.jp/
柴咲さんの北海道の家の場所は北海道東川町です。
東川町は旭川市の東隣に位置する人口約8,000人の町で、柴咲さんの父親の出身地である旭川からも近い立地。
そもそも両親が北海道の出身で、母は亡くなっているんですけど、礼文島の出身だったんですね。父は旭川の出身で、子どものころ、スキーをしに連れてきてもらって、旭川の方にはもともと縁があって
引用:そだね
https://sodane.hokkaido.jp/column/202108052000001245.html
また、東川町は北海道で唯一の上水道のない町として知られ、大雪山の雪解け水による美味しい地下水だけで生活できる豊かな自然環境を持っています。
日本最大級の大雪山国立公園区域に位置し、「森に囲まれて暮らす」という柴咲さんの理想を実現できる場所でした。
なぜ父のために建てたのか?
引用:X
https://x.com/inainakiti/status/938917859920453632
柴咲さんが北海道の家を父親のために建てた理由は、東京の猛暑から守りたいという親孝行の気持ちからでした。
父が暑い東京の夏に避暑地として遊びに来られるように作ったんですけど
引用:そだね
https://sodane.hokkaido.jp/column/202108052000001245.html
柴咲さんの父は旭川出身で北海道にゆかりがあり、柴咲さんは子どもの頃からスキーに連れて行ってもらった思い出がありました。
高齢になった父親が東京の厳しい暑さを避けて、故郷の涼しい北海道で快適に過ごせるよう、専用の和室や床暖房も設けて健康面にも配慮した家を建てたのです。
父のために温度差が体に負担があってはいけない
引用:そだね
https://sodane.hokkaido.jp/column/202108052000001245.html
感謝の気持ちを込めて建てた、親孝行のための家。
柴咲さんは父親の事が大好きなのがわかりますね。
移住のきっかけは?サステナブルな暮らしへの目覚め
柴咲さんが北海道に移住した直接的なきっかけは新型コロナウイルスでした。
緊急事態宣言で余暇ができた柴咲さんは、東京での暮らしの中で自然への渇望が強くなったと振り返ります。
でも、緊急事態宣言の影響で、自分に思わぬ余暇ができて、東京の暮らしの中で、自然に触れることというのを、より一層欲するようになったんですよね
引用:そだね
https://sodane.hokkaido.jp/column/202108052000001245.html
また、柴咲さんは20代から積み重なってきた環境への罪悪感というものがあったそうです。
小さい頃から自然に触れる機会があって、自然の豊かさすばらしさみたいなものは感じていたんですね。ただ、自分の生活となると、うまくそこがかみ合わないというか、理想と現実みたいなところがずっとあって。それがふつふつと罪悪感みたいなものが、ちょっとずつなんですけど膨らんでいって。20代になるころには、果たして本当にこういう生活を続けていっていいんだろうか
引用:そだね
https://sodane.hokkaido.jp/column/202108052000001245.html
もともと自然を大切にしたいと考える柴咲さんの思いが、コロナをきっかけに現実化しました。
家の中はどんな感じ?こだわりの自然派ライフ
引用:(379) 【森の暮らし】ルームツアー北海道での生活♡ – YouTube
柴咲さんの北海道の家は、サステナブルな価値観が隅々まで行き届いた、まさに自然派ライフの理想形です。
家全体のテーマカラーはブルーグレーで統一されており、この落ち着いた色調が森に囲まれた自然環境と美しく調和し、心安らぐ空間を作り出しています。
柴咲さん自身も「ブルーグレーとかグレー系のものが多い」と語るように、一貫したデザイン性を保っています。
キッチンでは環境に配慮したアイテムが数多く使われています。
代表的なのがみつろうラップで、使い捨てのプラスチックラップの代わりに愛用しています。
私がいつも使っているのは、このみつろうラップ。繰り返し洗って使えるラップ。ちゃんとお皿とかにもピタッとつくので
引用:そだね
https://sodane.hokkaido.jp/column/202108052000001245.html
食器洗いにはベジタブルスポンジを使い、手触りと環境への優しさを重視した選択。
そして特に印象的なのは、壊れた食器を金継ぎで修復して使い続けていることです。
金継ぎとは欠けたり割れたりした器を漆を使って修復する伝統的な技法で、最後の仕上げの時に継ぎ目に金をいれる
「金継ぎの不思議は、より素敵になるっていう。唯一無二なものになる」という本人の言葉からは、ものを大切にする心と、傷も含めて美しさを見出すという美意識が感じられます。
また寝室にはアンティークのドレッサーを置き、「ずっと使われたものをまた綺麗に職人さんが直して使う」という持続可能性への考えを家具選びにも反映。
家の中心の薪ストーブと北海道産無垢材により、「深呼吸したくなる位、本当にいい香りのする」森のような空間を作り出しています。
柴咲さんの家は単なる住居ではなく、環境への配慮と美意識が調和したサステナブルなライフスタイルの実践の場といえるでしょう。
柴咲コウの家族構成と、父との深い関係性
引用:インスタグラム
https://www.instagram.com/ko_shibasaki/
柴咲さんは一人っ子で、父親・母親との3人家族です。
父親は北海道旭川出身のサラリーマンで、本名は山村義孝さんといいます。
母親は北海道礼文島出身で、日本人とロシア人のクォーターで、既に他界されています。
そもそも両親が北海道の出身で、母は亡くなっているんですけど、礼文島の出身だったんですね。
引用:そだね
https://sodane.hokkaido.jp/column/202108052000001245.html
父と母はどんな人?家族のルーツを紹介
引用:礼文島観光情報
https://www.rebun-island.jp/about/
柴咲さんの父親は山村義孝さんで、北海道旭川市出身のサラリーマンです。
フランクでお話し好きな性格で、誰とでも仲良くなれる人物として知られています。
娘の芸能界入りには一貫して反対していましたが、現在では成功を誇りに思っており、父の日には柴咲さんがインスタグラムでツーショットを投稿するほど仲良しです。
和室がないと嫌という昔ながらの価値観を持つ人で、北海道の家にも専用の和室が設けられています。
母親は北海道礼文島出身で既に他界されています。
19歳のとき、母ががんで亡くなった
引用:スポーツ報知
https://hochi.news/articles/20181201-OHT1T50094.html?page=1
礼文島は「花の浮島」として知られる美しい離島で、柴咲さんも幼稚園くらいまでここで過ごしたと言われています。
父との思い出とエピソード
引用:楽天ニュース
https://news.infoseek.co.jp/article/japantechinsight_273903/
柴咲コウさんの最も大切な父親との思い出は、幼少期の北海道でのスキー体験です。
父は旭川の出身で、子どものころ、スキーをしに連れてきてもらって、旭川の方にはもともと縁があって
引用:そだね
https://sodane.hokkaido.jp/column/202108052000001245.html
この思い出が後の北海道移住の原点となりました。
しかし、父親は柴咲さんの芸能界入りには猛反対したそうです。
「売られるぞ」と芸能界入りを猛反対
引用:ランキング―
https://rankingoo.net/articles/actor/02233a
しかし現在では娘の成功を誇りに思い、2016年の父の日には柴咲さんがインスタグラムで父親とのツーショットを投稿するほど仲良しです。
結婚しない理由は父が原因?
引用:週刊女性プライム
https://www.jprime.jp/articles/-/4968?display=b
柴咲コウさんが結婚しない理由として、父親が関係していると言われています。
ただし、これは「原因」というよりも、柴咲さんの家族への深い愛情から来るものと考えられます。
柴咲さんは19歳の時に母親を亡くし、それからは父親と二人暮らしの時期もあったため、父娘の絆が非常に厚いことが想像できます。
一時期は中田英寿さんとの熱愛も報道されましたが、中田さんの父の話によると中田さんと芸能人との結婚は難しいと考えている様子。
ただ“芸能人”はやめたほうがいいんじゃないかな。みんな変な自意識が強くてプライドが高くて、バランスが欠けているでしょ!? だから長続きはしないと思うよ
引用:週刊女性プライム
https://www.jprime.jp/articles/-/4968?display=b#goog_rewarded
柴咲さんが結婚する様子は今のところ無さそうです。
柴咲コウの女優業は?北海道と東京の二拠点生活の今
引用:ファッションプレス 映画でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男
https://www.fashion-press.net/movies/gallery/25234/44666
柴咲さんは女優業において精力的な活動を続けています。
6月27日に公開予定の映画でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男では、三池崇史監督のもと綾野剛、亀梨和也と共演し、氷室律子役を演じています。
この作品は福田ますみのルポルタージュを映画化した社会派作品で、柴咲の演技力が改めて注目されています。
また柴咲さんの二拠点生活は、仕事のスケジュール合わせて展開されています。
彼女自身が「2020年に建てた北海道の家と東京の家を行き来している」と2025年6月19日放送のTBS系「櫻井・有吉THE夜会」で語った通り、完全な移住ではなく、あくまでも行き来する生活スタイルを選択しています。
東京での仕事が集中している時期は東京をメインとし、長期休暇や撮影の合間に北海道に滞在。
仕事とプライベートをしっかりと分けているんですね。
撮影はどうしてる?仕事のスタイル
引用:毎日キレイ 映画ねことじいちゃんhttps://mainichikirei.jp/article/20190222dog00m100013000c.html
柴咲さんは2020年4月に20年間所属したスターダストプロモーションから独立しています。
そして彼女は2016年に設立していたレトロワグラース株式会社で本格的に芸能活動のマネジメントを行うようになりました。
この独立により、従来の事務所主導から自己主導へと仕事の選択権が大幅に変わりました。
また事務所と揉めることなく退社したこともあり、仕事のオファーも順調にあるようです。
いわゆる円満退社もあってか、独立は仕事のオファーにまったく影響していませんが、年に一本はちゃんとした女優の仕事をやって、あとは音楽やアパレルなど、自分のやりたいことをやるというスタンスになっています
引用:ヤフーニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7381dbac11c65ff8d017be139ff66775af203a2b
撮影や仕事も含めて自分主導で選択し、プライベートとのバランスを重視したスタイルを確立しています。
これまではどこかで人に頼っていたし、芸能活動は人が構築してくれたところにポンと入るような感じで、受け身だったと思います。でも、これからは自分の居場所は自分自身で作らなければならないというか、心地いい場所を提供する側に回っていくんだなあと思います
引用:女性自身
https://jisin.jp/entertainment/interview/1864240/
東京と北海道の生活をどう両立?
引用:インスタグラム
https://www.instagram.com/p/Cd0W_nPPDvy/
基本的に東京で猫と生活をしていて、休暇の時は北海道で過ごしています。
柴咲さんが不在の間、北海道の家は彼女の会社レトロワグラースのスタッフが管理。
彼女自身が「撮影続きの間は…東京と北海道を行き来するレトロワグラースのスタッフから送られてくる写真で四季を知る」とSNSに投稿している通り、現地スタッフが家の管理、畑の手入れ、季節に応じた準備(雪かき道具の用意など)を行っています。
これにより柴咲さんは、いつでも北海道に行ける状態を維持できています。
事前の準備や掃除を気にせず、思い立った時にすぐに移動できる環境を整えているんですね。
女優以外の活動も進行中!拠点を活かした仕事とは?
引用:Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=2U5RHCor-og
柴咲さんは女優業だけでなく、二拠点生活を最大限に活かした多彩な事業を展開しています。
2016年11月に設立したレトロワグラース株式会社は、当初アパレル製品の販売から始まりましたが、現在では多角的な事業を展開する総合企業へと成長しています。
社名のレトロワグラースはフランス語で「三美神」を意味し、柴咲さんが目指す「人は地球と美しくなれる」という理念を体現しています。

ギリシャ神話では、三美神はそれぞれ「魅力(charm)」「美貌(beauty)」「創造力(creativity)」を司る神
2020年3月に開設したレトロワグラースch.(略称:レトロワch.)は、柴咲さんの理念を広く発信する重要なプラットフォームとなっています。
このチャンネルでは北海道での生活の様子、サステナブルな暮らし方、環境意識を高めるコンテンツなどを配信しており、推定累計収入は3070万円に達しているとされています。
引用:ユーチューバー世論調査
https://tuber-review.com/youtubers/1208/income
特に注目すべきは、柴咲さんが環境省の環境特別広報大使として制作しているSharing Tripシリーズで、全国34箇所の国立公園の魅力を自ら紹介しています。
これらの動画は単なる観光PRではなく、自然との共生や環境保護の重要性を伝える教育的コンテンツとしての役割を果たしています。
また柴咲さんがもっとも精力的に取り組む事業の一つが、北海道安平町での牧場経営です。
この事業、中華系英国人実業家のフウ・フェイフェイ氏(39歳)との共同経営により北海道ホームファームとして運営されています。
牧場事業は単なる農業ビジネスではありません。
柴咲さんが「意識、思いが共通する人たちを集めてユートピアみたいなものを作りたい。馬に乗って、畑を耕してみたい」と語っているように、理想的なコミュニティ形成を目指した社会実験的側面を持っています。
施設内には約100人を収容できる結婚式やコンサート会場も設けられており、多目的な活用が可能な設計となっています。
レトロワグラースの各事業と牧場経営は、相互に連携し合う設計となっています。
牧場での実践的なサステナブル生活が、レトロワグラースのMES VACANCES(ミヴァコンス)ブランドの商品開発にインスピレーションを与え、YouTubeでの発信内容に説得力を持たせています。
また、環境特別広報大使としての活動も、実際に自然と共生する生活を送っているからこそ、真に響くメッセージとして受け取られています。
柴咲コウの会社が赤字から黒字化!秘密に迫る!
引用:レトロワグラース株式会社
https://lestroisgraces.jp/news/news-4198/
レトロワグラース株式会社は2017年から2021年まで6期連続で赤字を計上し、”崖っぷち”や”破産寸前”と言われていました。
しかし、2025年3月27日にモブキャストホールディングスが公表した資料により、この会社が2期連続で黒字化を達成していたことが明らかになりました。
業績回復の背景には、どのような秘密が隠されているのでしょうか。
創業のきっかけと会社のコンセプト
引用:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000054342.html
レトロワグラース株式会社を創業したきっかけは、若い頃から抱えていた焦燥感と環境への危機意識にありました。
もともと、どうしたら人間社会や地球環境は持続可能な形でこれからやっていけるんだろうというテーマには興味と危機感がありました。このままだと地球は全然もたないっていうことを裏付けるデータや研究が次々と出るようになって「まずいんじゃないか」「不安だな」という思いで生活していたのですが、やっぱりそれを払拭できるのは自分の行動しかなくて。
引用:知財図鑑
https://chizaizukan.com/pickup/interview/4aoppxxlROSZ7cbnNhnC9G/
レトロワグラースの最も重要なコンセプトは「人は、地球と美しくなれる」という理念です。
柴咲さんは人が自分自身の美しい暮らしを実現するために消費行動したとしても、それが環境や地球を犠牲にすることなく、地球と一緒に美しくなれるはずと説明しています。
私が一番大切にしたいのは「環境にも自分にもなるべく負荷をかけずに、持続可能なおしゃれをする」ということなんです。
引用:ニュースピックス
https://newspicks.com/news/3319702/body/

誰もがするお洒落を罪悪感なく楽しみたいという思いから生まれたんですね
なぜ経営が苦しくなった?6期連続赤字の実態
引用:マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20201015-1412437/
レトロワグラースの過去の財務状況は深刻でした。
決算報告によると、以下のような赤字が続いていました。
- 2017年12月期: △556万2000円の赤字
- 2018年12月期: △7060万1000円の赤字
- 2019年12月期: △1億1038万3000円の赤字
- 2020年12月期: △6806万3000円の赤字
- 2021年12月期: △1億6718万円の赤字

柴咲コウは2020年に北海道東川町に家を建設しましたが、2020年12月期に6806万円の赤字、2021年12月期に過去最悪の1億6718万円の赤字を記録した時期と、北海道への投資時期が重なっています。
創業以降、一度も黒字になることがなく、累積赤字は約4億円。
経営が苦しくなった最も根本的な原因は、柴咲コウが抱いていた理想と市場の現実との間にある巨大なギャップでした。
自分でつくってみるとやっぱり、理想を詰め込みすぎて原価がものすごく高くなることに気づいたり
引用:知財図鑑
https://chizaizukan.com/pickup/interview/4aoppxxlROSZ7cbnNhnC9G/
環境に優しい製品を作ることが、経営にとって最良とならなかったのです。
柴咲さんがプロデュースするアパレルは、オーガニックや土に返るコットンや和紙など素材や環境にこだわり、サステナビリティーを追求しているためか、Tシャツが7000円台から、ニットが2万円台、チュニックが3万円台とどれも高額。
引用:日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/369834
サステナブルな素材の研究・開発、少量生産による高コスト、品質管理のための設備投資など、理想を追求するために必要な初期投資が会社の財務を圧迫。
さらに2020年からの新型コロナウイルス感染拡大は、すでに苦戦していたレトロワグラースにとって大きな打撃となりました。
店舗での販売機会の減少、プロモーション活動の制限、消費者の購買意欲の低下などが重なり、業績はさらに悪化しました。
最も深刻だったのは、事業モデル自体の問題でしょう。
「高品質・高価格・少量生産」というモデルは、確固たるブランド力と安定した顧客基盤があって初めて成立するものです。

いわゆるブランディングされた状態ならOKだったのですが…
しかし、創業したばかりのレトロワグラースには、そのどちらも不足していました。
復活のカギは?黒字化の要因と今後の展望
引用:レトロワグラース株式会社 環境省環境特別広報大使
https://lestroisgraces.jp/sustainableactivity/
黒字化の最大の要因は、従来のアパレル中心の事業から投資事業への戦略的転換でした。
P投資育成事業において、投資先企業の戦略パートナーへの『営業投資有価証券の譲渡』を進め、約2.5億円の売上を計上
引用:Yahoo!ファイナンス資料
https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20250214/20250214576592.pdf
また2023年5月に新たな取締役として就任した人物の存在が大きな転機となりました。
『上場請負人』の異名を持つ人物で、複数社の社外取締役を務める企業経営のプロフェッショナル
引用:女性自身
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2267128/
2024年に2.5億円の投資有価証券譲渡益を計上した成功を受けて、今後も戦略的投資事業を継続的に展開する方針です。
ただし、モブキャストホールディングスの資料では「売却が当社単独での意思決定によるものではなく」と記載されており、パートナー企業との協議に基づく慎重な投資戦略を取っています。
柴咲さんが2020年に行った北海道への投資は、当初レトロワグラースの財務を大きく圧迫していましたが、この投資が多角的な形で回収されています。
YouTube収益では、北海道生活コンテンツが【森の暮らし】ルームツアーや道産Dinnerなど100万回超の再生数を記録し、チャンネル全体の推定累計収入3070万円の重要部分を占めています。
ブランド価値向上では、実際のサステナブル生活実践により「人は、地球と美しくなれる」というコンセプトに説得力が生まれ、エアークローゼット、明治、CROWNなど多くの企業との協業を実現しました。
環境省環境特別広報大使として国立公園紹介動画を制作し、環境関連コンサルティング業務も収益化しています。
さらに北海道施設は約100人収容のイベント会場として結婚式やコンサートを開催し、企業研修や視察ツアーも受け入れる収益施設として機能しています。
まとめ
この記事を読んでわかることをまとめました。
・柴咲さんは一人っ子で三人家族で母親は既に他界している。
・父が東京の夏の暑さを避けられるようにと北海道に別荘を建てた。
・環境に負担を与えない持続可能な暮らしを提供する会社を始めたが、当初は会社のコンセプトと経営がかみ合わなかった。
・新たな取締役が就任するなどして何とか黒字経営になり、父のために建てた別荘はサステナブル生活を発信する拠点となっている。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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